おめでたいニュースまで何か複雑な気分で見てしまう昨今、唯一心から喜べるニュースが「病院のオープン」だということに気付きました。皮肉な話ですが。
4/1(水)に、アオーレ長岡で記者会見がありました。
→新潟日報による記事へ
2022年春、医療法人メディカルビットバレー(以下MBV社)が、長岡中心市街地の再開発事業「米百俵プレイス(仮称)」内C棟1階全体に、新しい病院「エール長岡クリニック」を開院するというお知らせです。長岡市とMBV社の共同会見でした。
当社は、このMBV社のロゴマークデザイン、そして今年秋開院の「エールホームクリニック」・2022年開院「エール長岡クリニック」のロゴマークをデザインさせていただきました。
注:「エール長岡クリニック」は、2023年に「エールホームクリニック長岡」と名称を変更しOPENしました。
MBV社の設立する医院は、これまで日本になかったような立ち位置と診療体制を目指しています。ちなみに米百俵プレイス(仮称)内「エール長岡クリニック」の標榜科目は
「内科・小児科・皮膚科・膠原病リウマチ科、アレルギー科」です。
同社を設立し、長岡市長と記者会見に臨まれた澁谷裕之先生を、昨年末にご紹介いただきました。
先生の新しいビジョンを最初に伺った際の、その鳥肌の立つ感じは今でも忘れられません。
たとえば皮膚病の要因は、皮膚科にだけ分かる単一ものだけでないことは、素人の私達にでも想像がつきます。内科やその他さまざまな要因が合わさって、症状は表に出てくるものでしょう。
そういった場合に他院に行くことなく、同院の中で総合的に判断して、適切な診断・治療を科目に渡って複数の先生に診ていただくことができるというのが、エールホームクリニックやエール長岡クリニックの大きな特徴です。これ、「夢のようです」とも言えますし、「なんで今までなかったのですか」とも思いますよね。
総合病院などで、自分の病気が分からない人を幅広く診療し専門外来を判断する「総合診療科」で勤務されていた澁谷先生の長年抱いてきたビジョン、そして数多くのスタッフさんの気持ちを集めることができる人間力・総合力があってこそ実現できたことだと思います。
ちなみに周りの親しい方々が「澁谷先生ってどんな人?」と訊かれた時にたとえて答えるのが「坂本龍馬のよう」だそうです。明るく常に前向きで、いつの打ち合わせでもこちらのモチベーションを上げてくださいます。こういう人が業界を変えていくのですね。
両院では、臨床の第一線に立つ専門医が澁谷先生の声掛けにより全国から集まりました。先生曰く、
好きな「仲間」と好きな「場所」で「楽しくワクワク仕事をし、」サイコーの業績をあげる!
こういう職場が作りたかったそうです。
専門医を何人も1箇所で集めることで
必要経費を下げ、医院全体の効率をアップし
高い報酬と整った職場環境を実現
診療時間を拡大して(長岡クリニックは平日夜も日曜も診療します)患者の要望に応え
女性医師・スタッフの待遇を改善し(院内にスタッフ用の託児所完備)
最先端の医療環境を整え
診療と同時に臨床研究・医療技術の開発を進め
医療業界に貢献する。
こういった医院の先例をつくることで地方の医師不足を改善していこうというのが、澁谷先生のビジョンでした。
(とても私の筆では書ききれませんし記者会見や記事では出ていない情報も山ほどありますが、。これらは開院後に実行され明らかになるでしょう)
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このようなビジョンを表すロゴマークを、どうやってデザインするか。
澁谷先生の思いは決まっていました。「仲間のために作って欲しい」と言われました。
(これだけの新しいことをやる訳だから)一緒にやっていく仲間達が、今後どこかで困難に逢っていくだろう。そんな時にロゴマークを見て、医師や看護師、スタッフ皆に今のスタート時の気持ち・心意気を思い出して欲しい。そしてまた頑張っていけるような、そんなロゴマークを作って欲しい。
社内で企画し、最終的に10案ほどに絞られた中から、医師や看護師の皆さんに選んでいただいたのが、このデザイン案でした。
人と人との関係で成り立つMBV社の特徴を、人、MedicalのM、色で現しています。
長岡の人たちが、とっても羨ましいです。
メディカルビットバレー社と、その医院で働く皆さんの、輝く活躍を祈念いたします。
医療法人メディカルビットバレー/エールホームクリニック/エール長岡クリニック
ロゴマーク
Creative Direction:Taizi Kamegai
Art Direction & Design:Takahiro Sato