やっとできました。koroの2人が4ヶ月の間、4つの授産施設にお邪魔した記録が冊子になりました。無料です。これから各方面に配られます。とってもお堅い内容です(笑)。配布した場所などは、今後当サイトで報告します。
国が毎年提唱している福祉施設の工賃向上計画を受け、新潟県の「魅力ある商品づくり事業」がスタートしました。新潟県で公募した中から4施設を選び、4ヶ月の期間限定でkoroの2人をコーディネイターとして派遣、施設の方達が自らでは気付きにくい授産品の魅力を引き出して、多くの人に「買いたい!」と思わせるような商品を施設自らの手で生み出せるようになる、そんなビジョンを描いた事業でした。その事業の顛末を冊子にしたのがこの『授産品読本』です。
派遣といっても物理的にkoroが施設を訪問できるのは実際には数回、あとはメールと電話のやりとりという、かなり厳しい条件の中で、最終的に何かしらの進展(それも施設自らの進展)やある程度の結果を出すというのは、かなりの難作業でした。本当に2人はがんばっていた。福祉施設のものづくりを囲む環境というのは、私達が一般企業の中で想像するシステムや優先順位や常識とはかなり違っていることが多い、というのが私の実感です。前提や目的が違うので当然といえば当然ですが。
一般の人が目にする機会はあまりないであろう印刷部数でしたので、どちらかというと授産施設の職員さんや関係者に向けてメッセージを送るつもりで制作していました。授産施設のものづくりにおいて、より良い環境づくりや流通、採算の鍵を握るのは職員さんや施設に関わる方達です。当たり前ですが施設のすべてにkoroが行ける訳ではないので、この冊子を読んだ施設の関係者の方が、何かのヒントや気付きを得てもらえるようにはしたいと思っていました。果たして結果は…というところです。
そのスタートから長く見てきたkoroの2人ですが、一緒に仕事をしたのは初めて。その真摯な姿勢にいつも襟を正される思いでした。本当に勉強させていただいたこの4ヶ月。県から依頼された事業としては既に終了していますが、冊子に入れられたのはkoroと4施設の間のやりとりの一部でしかありません。今後はFacebookページ等を立ち上げ、引き続きご報告やフォローを行っていくつもりです。
【追記】Facebookページが立ち上がりました。今回撮影した写真のうち、殆ど9割くらいは冊子には掲載されていませんが、このページの「写真」→「アルバム」からご覧いただけます。今後も、冊子で取り上げられた製品の販売情報や関わるイベント告知、その後の施設の経緯などをこのページにアップしていきます。「いいね!」クリックで情報がウォールに表示されます。是非!
https://www.facebook.com/jusanhindokuhon
『授産品読本』
※「平成24年度 新潟県魅力ある商品づくり事業」の報告冊子
Creative Direction:Taizi Kamegai
Art Direction & Design:Yoko Yamagishi
Photo:Taizi Kamegai
Copywriting:koro
Edit:koro & Taizi Kamegai
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刊行:新潟県 福祉保健部 障害福祉課