Column代表亀貝のコラム

『つながって、輪になって』巡回展 in marilou

date - 2014.02.11

すっかり告知が遅くなってしまいました。すみません。
本日2月11日より東中通marilouにて、
書籍『まよいながら、ゆれながら(中川ちえ・著 馬場わかな・写真)』ミルブックス
の発売記念イベント

馬場わかな写真展「つながって、輪になって」

の新潟巡回展がはじまるそうです。2月22日(土)まで。

『まよいながら、ゆれながら』
福島で「あんざい果樹園」を営む安齋一家。原発事故によって、それまでの生活を一変せざるを得ない選択を強いられました。3.11以降の激動の2年間を、人気エッセイストの中川ちえによる心揺さぶる20編の物語と、人気写真家の馬場わかなが撮影した豊富な写真(66点)とともに綴りました。一家と家族のように長年交流をしてきた筆者だから描けた、真に迫ったフォトエッセイ。揺れながら、迷いながらもよりよい未来へつながる道を模索しながら生きる家族の姿に勇気づけられます。
mille books ブログより

馬場わかなさんの写真展といえば、私が2年前にFOR座REST大学に行った時に新潟巡回をお願いした「笑顔の未来」展(企画:ベースカフェ)に次ぐ2回目です。

→当ブログ:「笑顔の未来」展・新潟開催とFOR座REST大学
→当ブログ:写真展、感謝のことば

私とmarilouの鈴木氏、そして胎内ワインの佐藤氏は一緒に昨年夏に福島市・あんざい果樹園で開催された「つながって、輪になって」に行っています。(レポートは→こちらです)この時は山田稔明さんのライブがメインでした。いらしていた中川ちえさんも馬場わかなさんも、トークは言葉少なめでした。何となくその理由も、本を読んであの場にいれば、分かると思うのです。言葉にはなかなかできないことばかり。でも山田さんの歌があれば良かった。

あんざい

その時のトークで話されていましたが、『まよいながら、ゆれながら』は、お2人の間で事前にこうしよう、ああしようという細かいすり合わせをせず、ちえさん、わかなさんそれぞれの思うところをお互い書いて撮っていって、最後に合体する体裁で作られていたそうです。以前から安斎一家と親密な交流を続けていたちえさん。震災が起こった後の安斎家や福島の皆さんのことを思う気持ちは…と思うとやりきれませんが、きっと安斎家の伸也さんや明子さん、ご両親が、迷いながらも前を向く姿に勇気づけられながら、この本を書くに至ったのではないかと想像します。

ちえさんが描写する「迷いなながら、ゆれながら」、自分たちで判断し、自分たちで決めて、北海道に居を移しゼロから始める安斎家の姿。残るご両親。福島市に残る家族、移っていく家族。さまざまなことを思います。正解はどこにもなくて、あるのは自分自身、家族それぞれの決断だけ。そして震災から3年が過ぎ、今あらためて思う日常の大切さ。まるで奇跡のような普段の生活。家族と一緒の時間のこと。

一昨年、FOR座REST大学で馬場わかなさんの『笑顔の未来』展を見た時に、この展示はきっと、吉祥寺で展示されるのと、福島市で見てもらうのと、全国の色々な場所で見られるのと、それぞれ見え方も捉えられ方も、そして共有したい気持ちも違ってくるんだろうな、と思いました。
で、新潟の皆にモーレツに見てもらいたくなった。福島のお隣でもある、我が新潟で。この展示を見て、新潟だからこそできる話、共有したい気持ちがどんどん湧き上がってきた。

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2babawakana_FH000005.JPG「笑顔の未来」展@marilouより

今回のちえさん・わかなさんの『まよいながら、ゆれながら』もきっとそうじゃないかと思います。あんざい果樹園で開催した時と、巡回した長崎、徳島、奈良、大分、東京のin-kyo(ちえさんのお店)とでは、それぞれに見られ方も感じ方も、共有したいと思える気持ちも、その一部は皆それぞれ違っているんだろうなぁと。

また、経過する時間によっても違ってきたりします。今回PICK-UP展@F/style(→当ブログ記事)で、前回『笑顔の未来』の写真が、特別に安斎家だけ少し展示されていました。2年前とはそれを見る自分の気持ちも考えることも、やはり少し違っています。昨年夏にあんざい果樹園に行った頃読んだ『まよいながら、ゆれながら』も、今回改めて読み直すと、気持ちが揺れたり感じたりする箇所が変わっていることに気付きます。

そんな中で、会期中今週末の16日(日)に、著者の中川ちえさんをお招きしてトークイベントを開催します。今回の写真展の巡回はmarilouが企画したものですが、彼らから司会進行を頼まれ、お受けしました。

今、この新潟で、考えたいこと。共有したいこと。ちえさんに聞きたいこと。marilouでご一緒しませんか?馬場わかなさんがin-kyoでのイベントの前に制作した「未掲載カット満載スライドショー」もお目見えします。私はまだ札幌の安斎家の「たべるとくらしの研究所(通称たべくらけん・不器用ですけん)」には行ったことがないので、こちらでの様子をお聞きするのも楽しみです。ちえさんは第1回のにいがた空艸舎にゲストで来ていただき美味しいコーヒーを淹れていただきましたが、その後新潟ではほとんどお会いできていません。にいがた空艸舎の時は普通に観光にいらしていたアナウンサーの今泉清保さんが急遽ちえさんのお手伝いに入り、結局そのままにいがた空艸舎を2日間お手伝いいただいたこともありました。懐かしい思い出ですね〜。

週末のトークイベントの詳細です。

「つながって、輪になって」中川ちえトークイベント

日時:2月16日(日)15:00〜17:00
場所:マリールゥ
お話:中川ちえ(in-kyo)
参加費:2000円(マリールゥのドリンクとおかし付き)
定員:先着20名
※司会進行を私亀貝がやらせていただきます。
申込:電話025(228)0470/店頭/申込フォーム のいずれか

写真展の詳細は↓こちらです。展示のみでも見れるそうですが、ぜひ美味しいランチやパンケーキを食べながらゆっくりとご覧いただくのをお薦めします。福島市のPICK-UPさんが中心になって作った「福島身のまわリポート」もファイリングして置いておきます。(今日は間にあいませんが…)

『まよいながら、ゆれながら』(中川ちえ著 / mille books刊)発売記念
馬場わかな 写真展 「つながって、輪になって」

あんざい果樹園(福島)、たべるとくらしの研究所(札幌)を営む安齋一家の2年間を描いたフォトエッセイ『まよいながら、ゆれながら』(中川ちえ・文 馬場わかな・写真)の発売を記念した「馬場わかな」写真展をmarilouで開催。本書に掲載した写真を中心に約25点を展示。2月16日(日)には著者の中川ちえさんを招いてトークイベントを開催。

会期:2014年2月11日(火)〜 2月22日(土)
開場:8:30〜17:00
モーニング 8:30〜10:30 / カフェ 11:30〜17:00
(展示のみのご来店もお気軽にどうぞ)
*2/17(月)は休み

会場:marilou
新潟市中央区東中通1-86-28 サカイビル 1F
tel+fax. 025.228.0470
http://marilou.jp

皆さんのご来場をお待ちしています。

関連リンク:
いんきょ日記:展示が終了して今日は節分
カメラマン馬場わかなブログ:2014.02.10 Monday
mille booksブログ:『まよいながら、ゆれながら』コメントいただきました。

未来はそれぞれの心の中に!
↑わかなさんのブログより