仕事展『縁日』レポート


初の自社イベント「縁日」、無事終了しました。(2018年10月26日〜28日イベント内容はこちらのページへ
来場いただいた皆様、展示の承諾や製品を協賛いただいたクライアント各社様、本当にありがとうございました。

初めてということもあり、スタッフ一同慣れない中で、不手際や至らぬところ等多々あったかと思います。また日曜日は本当に多くのお客様にお越しいただき、いらした皆様に対し個別のご案内ができなかったことも少々心残りです…。
以下に当日の内容などをレポートさせていただきます。
また、この記事とは別に、「縁日」の展示内容や解説を記録ページとして後ほどご用意します。いらっしゃらなかった方、もしくはいらしても当社スタッフが説明をして差し上げることができなかった方は、ぜひそちらもご一読いただけましたら嬉しいです。

【内容面について】


クライアント製品のふるまいにより
「個人の言葉を使って、製品の魅力を紹介する」
という目標はおよそ達成されたように思います。
また、ふるまいはイベント集客の面でも効果がありました。「名前を知らないデザイン会社の展示」というだけでは、あれだけのお客様を集めることは叶わなかったでしょう。

千年こうじや「あまさけ」の試飲は、私達スタッフのお薦めの飲み方(炭酸割・グレープフルーツ割・豆乳、牛乳割)などで味わっていただきました。中でも炭酸割には皆さん驚かれ、家でも試したいという嬉しい反応をいただきました。

 

今回の仕事展の大きな目的としては「ご縁でお仕事をしていることを感謝を込めて紹介する」「デザインをする前に何をやっているか、をお伝えする」でした。展示の方向もその目標に向かって制作しておりました。

多くの場合私達は、最初のご依頼内容をそのまますぐ作り始める訳ではありません。パンフレット制作のご依頼があった場合、まずビジネス全体の話をお聞きすることから始まり、何のために作るのか、果たしてその目的のためにパンフレットが適しているのか、コストパフォーマンスとしても最適なのか、つまり「本当に今○○を作るべきなのか」を最初に一度疑うことから始めます。検討した結果、より目的に叶うと思われる他の媒体、看板やWEBや他の紙ツール、広告などを御提案することもあります。最終的にパンフレットが最適だという合意をいただいた上で、制作に入ります。

1つのDM制作の依頼から、当社がどのようにしてビジネス全体のリサーチ〜御提案〜最終の制作物まで進めたかを、実例でご紹介しました。

※この工程を踏むことで、クライアント内部でも改めてパンフレットの重要性や目的を共有することが出来、最終制作物の内容に対して判断基準をより明確に持つことができると考えています。

そうして制作に入った後は、まず目的に沿った構成、ビジュアル、文章、写真をどのように組み立てるかを、ラフ提案(数種)いたします。ここでまた合意をいただいてから、いよいよ「見た目のデザイン作業」に入ります。我々は「デザイン会社」を名乗っているお仕事ですが、一般的に認知されているような「書体や色、写真を選んだりする仕事」はおよそここから始まります。全体のスケジュールの中でも最後の方です。

展示内容を読んだだけでも一通り趣旨を理解いただけるようには作り込んでいたのですが、お客様を観察しているともちろん隅々まで読んでいただける訳ではなく、やはり我々が話す「生の言葉」をもって初めて、展示コンセプトが伝わったように思います。特に「全体を貫く趣旨・概要」的なものは、言葉でないと伝わりづらかった。今回お伝えしたい趣旨が特に口伝えに向いている内容だったのかも知れません。

いずれにしてもこのような「生の言葉」を通じて仕事をご紹介する機会は今までほぼありませんでしたし、古いお付き合いの方でも「デザイン会社とは聞いていたけど、こんなことをやっているなんて全然知らなかった!」というご意見を沢山いただきました。(もちろん私達の業界では、見た目をデザインすることだけを「デザイン」と呼んでいる訳ではなく、広義にはクライアントのビジネスのビジョン作りから、社員の働き方、モチベーション付けに至るまですべて「デザイン」である、と捉えているのですが、今回はそのような定義の話をすると焦点がぼやけてしまうために省きました。)

いらしたお客様の反応も含め、スタッフ一同とても貴重な体験となりました。日常業務の傍らでの準備は大変でしたが、終わってみたら「またやってみたい」という声も出ています。まったく同じ形ではしばらく難しいと思いますが、一部に限定したり別テーマを設けるなどして、別の形でやってみることは、あるかも知れません。

 

【集客面について】
土曜日がトークイベント終了まであまり伸びませんでした。残念です。今回は来場されたお客様にも、いらっしゃらないお客様にもヒアリングして改善点を検討いたしました。今後クライアントのイベントの際にも参考にさせていただきます。
例えば、
●子連れでのトークイベントはいくらキッズスペースがあっても難しい。トーク主体でなく「試食しながらお話」のようにすることで改善しそう。
などの検討をしています。
今回加島屋さんとトークイベントでお話した概要は、別途記録ページにてご案内する予定です。
土曜日はトークイベント終了時刻からもお客様にお越しいただき、トークに参加されなかったお客様にも、加島屋さんの試食を説明付きで皆さんに食べていただきました。
日曜は12時のOPEN直後から夕方まで、途切れることなく多くのお客様にいらしていただきました。おかげで大勢の皆さんにご試食いただくことができました。

加島屋様とのトークイベント。工場内部の話では驚きの製造シーンが…。

 

試食の内容。今秋より加島屋初めてのワインセットに選ばれた胎内ワイン「シャルドネ2016」試飲に合わせて、今年の新製品「焼き牡蠣のオイル漬」「帆立醍醐照焼味」をご用意。他にも「鱈の親子漬」をご飯に混ぜるだけで出来る美味しいちらし寿司など、「私達のお薦めする加島屋」をご用意しました。

【「ご縁」についてなど】

ドアを入ってすぐの壁周辺では、亀貝太治や亀貝香織が主宰してきたり関わってきた活動の紹介コーナーを設けました。

3日目、日曜日のOPEN前。この日用意したフリーマーケットも好評でほぼ売れていきました。

2008〜2010『にいがた空艸舎』公式サイト/→当ブログ内関連ページ
「足は地面に、視点は空から」をテーマに、地元を見つめ直すイベントを、エフスタイルらと開催。
2008「エフスタイルの仕事」 エフスタイルの仕事の在り方を紹介
2009「ハロー・ライフ・ワーク」 新潟のしごと人を紹介
2010「空艸観光」 本当に欲しい「観光」情報とは?を考え直す
会場は中央区の北方文化博物館新潟分館。この頃同時に、向かいの旧齋藤家別邸の保存活動にも参加。ロゴマーク原案は当時のスタッフ、制作は亀貝香織。マークの意味についてはこちらに。

2008〜2012「旧齋藤家別邸の保存活動」記録サイト
西大畑にある「旧齋藤家・夏の別邸(当時の呼称)」が、それまで維持所有していた大手建設会社の手を離れ売却されることになり、取り壊される危機に陥っていました。その価値を周知し、市による買取を進める市民運動に参加。WEBサイト運営、各種ちらしや広告などデザインのできることを市民活動の中ボランティアで手掛けました。市の買取後も、活動時からのご縁で同邸宅のカタログ、サイン類などの制作を依頼いただき、また同邸宅のある西大畑地区の文化施設のグループでの活動に参加させていただきました。

2011〜現在「ニイガタブックライト」公式サイト
にいがた空艸舎にも参加した老舗書店北光社の佐藤店長が、北光社閉店の2010年に「北書店」を開店。関わった人達や佐藤店長と「ニイガタブックライト」を立ち上げ、新潟で初の「一箱古本市」を開催する。その後1年に1〜2回開催し続け、最近一箱古本市は新潟県内で数団体が定期的に開催するまでに広まった。今後も6月の学校町通り「現代市」で定期的に開催予定。

2014〜現在「越人会」公式サイト
会場だった「医学町ビル」の活用プロジェクト。管理人以外の入居者がいなくなった2014年当時、今後の活用法をオーナーである新潟活版所の渋谷社長から亀貝に相談いただいたのがきっかけ。その後知り合いのデザイナー、建築家などに声をかけ、ビルのテナント誘致とイベント活用を行う「越人会(こしじんかい)」を立ち上げる。名前の由来は、全国に散らばる地元出身者が新潟への里帰りを考えた時に、有用な情報のターミナルのような場所になれば、との思いを込めている。ロゴデザインはツムジグラフィカ高橋氏。

今回、当社の手掛けた仕事がどこからのご縁かを遡っていく展示も設けたのですが、多くの仕事が、辿っていくと大なり小なりこれらの活動を通じ知り合った人達に辿りつくことに気付きます。もちろん当時は「仕事につなげる」なんてことは微塵も考えていない訳ですが、地方で仕事をしていくことの1つのやり方、仕事以外の活動を通じて「繋がっていく」ことの大切さを、お客様に説明しながらも感じていました。

【会場について】
「医学町ビル」という中立の場所がなかったら、自社の仕事展開催に踏み切ることはなかったと思います。2014年に活用プロジェクト「越人会」を立ち上げ、イベントやテナントを誘致してきましたが、自社との関わりは敢えて表にはあまり出さないようにしてきました。今回初めて自社イベントを開催することになったきっかけは、妻の「イベントやったら?」の一言です。

売り上げが厳しい昨今、従来のやり方のみで仕事を継続していくには不安があり、今後のことを検討していた中での一言でした。
思えばクライアントの企業様には販促やブランディングの一環として「イベント開催」も提案し、場合によっては企画や運営のお手伝いをしているのに、自社の販促になるとそのような考えがまったく浮かばなかったことに思い至ります。これはやはり「自分のことは自分では分からない」からなのです。だからこそ我々のような会社が必要でお役に立てるのだ、とも言えます。この「イベントやったら?」の一言で「なるほど!」と思いました。

ただそれにも条件があって、
4年以上の間、各種イベントを開催し(一定基準の雰囲気や内容を保てるよう注意を払いつつ)WEBサイトやSNSでPRし、テナントを誘致して、ある層のお客様にはおよそアプローチすることが可能になったが、あまり「色」のついていない医学町ビル。この存在があってこそ、自然な形で「縁日」が実現できたのだと思っています。

公式サイトのTOPにも掲載しているこの写真は、2014年越人会お披露目の際のキックオフミーティングの様子(→Facebookアルバムへ)。さまざまなジャンルの作り手の方にいらしていただき、活用についてのご意見を伺いました。

最後になりましたが、展示やふるまい、製品協賛を快諾いただいたクライアント企業の皆様、ご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました。(当日の朝にいきなり電話をくれて会場の植栽をしてくれたエフスタイルにも大感謝!)

今後とも、お仕事のご相談があればぜひ亀貝やスタッフまで、お電話メール、Facebookメッセージなどでご連絡頂戴できましたら嬉しいです。

今までの50年同様、これからの50年も変わらず新潟の地で仕事をさせていただけるよう、精進してまいります。
何卒宜しくお願いいたします。