「LIFE ON THE HILL」リリース記念トークイベントを開催しました
2023年10月29日(日)に、当社のある医学町ビル201号室で
冊子『LIFE ON THE HILL』トークイベントを開催しました。
この冊子ができた経緯については紹介記事をご覧ください。
トークは14時開催だったのですが、この機会に現在テナント募集中の303号室をお披露目しようというSOLID後藤氏のアイデアで、
●フリーマーケット
●pituのおやつ・ドリンク販売
●オオハタコーヒーの珈琲ふるまい
●さんろーどのグッズ販売
などと併せて、午前中10:30からの開始としました。
販売・ふるまいはいずれも冊子掲載のご家族です。
美味しいおやつと珈琲のおかげで、ゆるやかでとても心地良い空気が流れていました。お子さん連れの方もいらっしゃって和んでいました。303号室はこんな感じでした。
303号室の一角では、SOLID後藤氏の長男が木彫りのナイフを丸ごとの木から掘っていて、販売していました。
午後からはnineの九里さん、ojn handmade hutのワダさんもいらして、展示や販売をはじめます。
14:00からはトークイベントのスタートです。
今回は冊子通りの森田家・中嶋家・後藤家の順番で、冊子に掲載できなかった内容や、皆が改めて感じたことなどを話したり、聞いていきました。
大前提として「家づくりにそれほど興味のない人でも楽しめる」「フランクに家の話を聞いたり話したりできる」楽しい場づくりを目指して開催しています。
実際に医学町ビルでのイベントにいらしたことの無い方には、なかなかこの雰囲気は伝わらないとは思うのですが…掲載の写真でなんとなく感じていただけると嬉しいです。
そして、こんな雰囲気なら次回参加してみようかしら…と思っていただければ、このレポートも役割が果たせたるのかなと。
以下は、亀貝が今回のイベントを通して伝えたいと考えていたことについて、少し詳しく説明します。
●ハードルの高い「建築家に依頼する」ということが実際どうなのか、できれば細かいニュアンスも含めて肌感覚で伝えたい。
→これは弊社のような「デザイン会社」への依頼にも通じるところがあり、人ごとではありません。
●家づくりのそもそもの選択肢を増やしてもらいたい。「知らなかった」というだけで、後悔してほしくない。
●「言わないだけで、やっている」家づくりの性能面・金銭面のことなどもできれば伝えたい。
→建築家は、フォーマットが無くゼロから家を創るために、性能面・金銭面などを最初からセールスポイントとして謳わないことが多いように思います。
●冊子では紙面に限りのあった、建築家・後藤氏と施主との関係をその場の空気で感じてほしい。→イコール後藤氏の人柄・仕事の仕方を伝えることに繋がる
●3家とも関わりのあった九里氏・ワダ氏の扱う「家具」とその作り方・依頼方法などについて、これも知ることで選択肢を増やしてほしい。
●九里氏・ワダ氏の「建築業界」外からの、家づくりへの目線を聞きたい
どのエピソードから、これらの「伝えたい」話に持っていくかのタイミングが色々ある訳ですが、
それを最初から欲張ってしまって、1番目の森田家の時点で、大幅に予定時間をオーバーしてしまいます。
これはやはり、自分で分かっていても方向転換が難しいので、次回からはタイムキーパーを入れてちゃんと横やりを入れてもらい、それを言い訳に話を元に戻す、ということをしていかないとダメですね。
当初の予想通り、森田家、中嶋家と続けていくと、最後の時間のシワ寄せは後藤家にいってしまい、後藤家の家のことはあまり触れられませんでした。
ただ、ここには自分の目算もあって、もし後藤氏=そりっど設計室との家づくりに興味を持ってもらえたなら、後藤家は比較的すぐに見学できると思うのです。
森田家も中嶋家も、後藤家の実際の家を見て家づくりを決めた側面があります。そのことも伝えたかった。
あとは、会場にいる「伝える側」の私達が、ほとんど「建築家と家を作った」人達ですので、そうじゃない場合はどうなのか、比較してどうなのか、をできるだけ伝えたかった。
亀貝自身は後藤氏の前職の会社が開催したイベントで、建築家との家づくりという「選択肢」を知ったのですが、その前にはどうしていいか分からず、モデルハウス、展示会場などを見たりメーカーさんとのやり取りも経験しました。そこについてはできるだけ話したつもりですが、次回は「ハウスメーカーで家づくりをした人」に同席してもらう必要があるかもな、と思っています。どちらが良い悪いではもちろんなく、それぞれの選択肢のメリットデメリットを知ることは大切なのに、意外と難しいのです。両方経験できる人がまずいないので、仕方ないことではあるのですが。
ここでは省きますが、色々の反省やできなかった事もモロモロありながら、
当初のもくろみである、あまり他にはない空間や時間を作ることはできたのかな?とは思っています。
以前同じ会場で主催したDIYトークイベント「ハウス・ビルド・レポート」の経験・反省も少しは活かせたように思うのですが…
医学町ビルという企業色のない場所だからこそできる、
カジュアルで、しかし本質をちゃんと伝えられるようなイベントを、今後もぜひ企画していければと思っています。
何かアイデアあれば一緒に考えましょう!
そして、今回参加をためらっていた方、都合のつかなかった方、次回のイベントには是非ご参加いただけると嬉しいです。
さてトークが終わった後は、再度会場設営をして懇親会へと移りました。
懇親会はとても楽しかったのですが、やはり後から聞くと一般の方は時間も含め参加へのハードルは結構高く、だけどトーク以外でいろいろ聞いてみたいことはあるそうなので…
次回からはトーク後のフリータイムを一時間程度設けることにしたいです。その場合、一人の方が会話を独占しないように、気になる方は皆、気軽に話を聞くことができるような工夫も必要ですね。
今回のトークは、是非もっと色々な方に聞いて欲しいし、1回だけでは勿体ないんで、ブラッシュアップしてぜひもう一度やった方が良いと当社内では話していました。
どのように形を変えるか・変えないかは、また検討します。
またそれとは別に、そりっど設計室の例で言えば、次回は実際の後藤建築の家で行うことも検討しています。興味ある方はぜひインスタアカウントをフォローしてください。
あと亀貝がやりたいのは、キッチンをテーマにしたイベント。後藤建築のキッチンはどれも本当に格好良い。このキッチンの実物を見て、美味しいものを食べつつ、キッチンの使い方や設計についてアレコレ語ったりする回をやりたい。
↑森田家キッチン
自分は学生の頃から「キッチンに住みたい」というテーマで自分の場所づくりをしてきた人間で、それ位キッチンが大好きです。もちろん家を設計する際もキッチンが何より重要。キッチンメーカーのショールーム廻りで幻滅していた自分が、建築家との家づくりに決定打だったのも、やはりキッチンだったように思います。
↑亀貝家キッチン
キッチンは作れるのです。買うだけが選択肢じゃない。しかもやり方次第では、そんなに高くないんです。そんな話をカジュアルに、使い勝手も聞いたり、美味しいものをいただいて、何ならお酒も吞みながら、語れる時間があったら、なにより自分が相当に楽しいと思う。
いつか実現しますので。ぜひ。
他にも、こんな風にしてもらえると参加しやすいとか、こんなイベントをやって欲しいとか、何かあれば是非ご意見お聞かせいただけると嬉しいです。
→メールフォーム
→亀貝へメール
イベントにご協力いただいた2家族の皆さま、ご依頼いただいたそりっど設計室さま、ご来場いただいた皆さん、気に掛けていただいた皆さん、ありがとうございました。
また冬になりましたらイベントを企画しております。どうぞ引き続き、何卒宜しくお願いいたします。
写真撮影
・亀貝太治
・長野寛史(そりっど設計室)
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