タイプディレクター小林章さんと座談会in砂丘館
新潟市出身で現ドイツ在住、独ライノタイプ社の「タイプディレクター」小林章さんとのフランクな座談会が、来たる11/15(火)の18:30から開催されます。
詳しくは→こちらのページをご覧ください。
【小林章さんについて】
「小林章(こばやし あきら 1960年 – )は、書体デザイナーである。写研出身で、のちにヒラギノ明朝やAXISフォントの欧文を設計した。日本における欧文書体設計の第一人者である。現在はライノタイプのタイプ・ディレクターとして、書体設計の指揮や、Optimaなど名作書体の改刻を手がけている。また、複数の国際的なタイプフェイス・コンテストの審査員も務めている。
(中略)
鈴木功と共に仕上げたAXISフォントの完成後、招かれてドイツに渡ったが、それを聞いた中からは「国内の欧文書体設計の進歩が減速してしまう」といった声も上がった。現在の彼は創作書体のデザインは一旦脇に置いて、ヘルマン・ツァップやアドリアン・フルティガーなど、書体デザインの巨匠と組んで数々の名作書体の改刻などをおこなっている。その改刻の作業は、それらの書体が本来もっているはずの字形や魅力を、金属活字時代の技術的制約から解き放ってデジタル環境に本来の姿で生まれ変わらせることで、その成果がライノタイプ社から発売されている改刻書体シリーズに現れている。
日本では大新聞社などの例外を除いて、企業やメディアが各々独自の書体を持つことは少ないが、欧米ではかなり一般的である。ライノタイプ社において彼は、企業や新聞社からの制定書体の提案・制作なども担当している。また、日本企業での稀有な例であるサントリーの制定書体・ロゴタイプの策定において重要な役割を果たしている。
以上Wikipediaより
私はこの座談会の一回目にも参加したのですが、「著名な欧文タイプデザイナー」という印象からやっぱり緊張して(誰でもそうかと思います)出かけたのですけど、その緊張を一瞬にしてときほぐす、人当たりの良さとお話のうまさでした。一流の人って、受け入れるスパンがすごく広いよね、という亀貝の持論はまた一つ立証された気持ちです。とにかく楽しい時間でした。
今回も小林さんは前回のような気軽な座談会形式(講演会形式などではなく)でやりたい、とのご希望ですので、ネットでの告知にご協力させていただきます。定員も少ない(20名程度)ので大々的な告知はありません。座談会終了後は別会場で食事と飲みの懇親会も予定しています。
素敵な小林さんと話してみたい方、お話を脇で聞いていたい方、参加のお申込をお待ちしています。
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ちなみに小林さんの今回の帰国時のイベントスケジュールはこんなです。
→デザインの現場Web・小林章さん講演一覧
どれもこれも行きたい!
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フォントとか文字組み好きの、共通項ってあるんですよね。他の人には通じない(笑)、そういう嗜好を持った同志の人(同じ業界だけでもなかった)とお話できたのも、前回座談会の楽しみでした。自分は小学生の頃のインスタントレタリングから始まり、活字が好きでこの業界に入ったようなところがあります。学生の頃は12畳ほどの看板を作るのに、当時普及したばかりのワープロで出力した大きな文字を組んで貼るのが最高に楽しかった。そんな「フォント好き」の「だよね〜」話も実は楽しみなのです。