Book Marketに行ってきました

2009.02.17 - 日々

date - 2009.02.17

category - 日々

行ってきました、アノニマ・スタジオの「BookMarket〜小さな出版社のブックフェア」。
蔵前駅を出て徒歩で3分くらい？古い教会やお店を過ぎて、隅田川の近くにアノニマ・スタジオがありました。ええとまずアノニマさんのHPの「ことばの地図」でやられてください。素敵ですよね。そしてこの内容を携帯にコピーして向かった我々は、始めてですが少しも迷うことなく到着しました。なんでも蔵前に移転される前はもっと駅から離れていたので、そっちの方がずっと「ことばの地図」の醍醐味があったそうですが。しかしこのちょっとの距離でも堪能しました。ことばだと実際のお店なんかをより深く観察しちゃう気がします。

初めて伺ったアノニマ・スタジオは期待通りに素晴らしい建物でした。広い１階は中川ちえさんのお店『in-kyo』とアノニマさんのキッチンスタジアム（笑）のあるイベントスペースがゆるやかに分けられていました。元は古い倉庫？だった建物を素敵にリノベーションされていて、自分なんかはもう塗装とか建具とかの細かい部分までいちいち気になって、正直窓ガラスのメーカーまで聞き出したい位でしたが（笑）それは程々にしておいて。

建物は勿論すばらしかったけど、『BookMarket』、このイベントが良かった！小さいけど、日々の丁寧なくらしを大切に考える、素敵な出版社が7社集まり、それぞれのテーブルを小さなブースにして、編集や営業の方が直接販売されているのです。

参加出版社：アノニマ・スタジオ　ラトルズ　マーブルトロン
 ミルブックス　筑摩書房　 8plus（エイトプラス）四月と十月

その本達が殆ど気になるジャンルばかりで、ずっとずっと読んでいたくなるのですが、そもそもこのような小さな出版社さんの本が1社だけでも勢ぞろいすること自体珍しいと思いますし、ましてやこれだけ一同に会することは、地方は勿論他のどこにもないことなのではと思います。

そして、実際に編集などに関わった人に話を聞けるという、この希有な機会。アノニマ・スタジオの素敵な会場と相まって、何だか気楽に話しかけられそうな雰囲気がありました。今後本屋さんでこれらの本を見る度に、これまで殆ど気にかけることがなかった出版元を意識し、その向こうにあの人達を思い浮かべることだろうと思います。こんな贅沢な本の買い方は、なかなかできません。

そもそものきっかけは『伝書鳩の手紙』が特別企画：フリーペーパー「とっておき」」に新潟から唯一展示される、その晴れ舞台を見に行こうという話だったのですが。こちらも良かった。全国から「アノニマさんの目で」集められたフリーペーパーを展示されていて、圧巻でした。勿論フリペなので持ち帰りできます。色々いただいてきちゃいました。

それらがただ並べられている訳ではなく、素敵な「総目録」が作られ、1冊1冊にカワイイ解説が付けられています。全然写真を撮ってきていませんが、アノニマ・スタジオのホームページに掲載されているのでご覧ください。プロが作った販売本顔負けの冊子から、手づくりの味で思わず笑みがこぼれる手描きのものまで、さまざまなテイストの「とっておき」フリペが集まっています。

話を『BookMarket』に戻して。今回のような小さな出版社さんの間で、今までもこのような交流があったのか聞いてみたら、「ほとんど無かった」そうなんです。つまりアノニマ・スタジオの企画があってこそ、の場だったのです。イベントが終わった後は会場のキッチンスタジアムで料理を作って、皆さんでお酒を飲みながら楽しそうに交流されていました。本当に素敵な景色でした。アノニマ・スタジオさんはとっても素敵なことを始められたんだな、と嬉しくなると同時に、すごく刺激になりました。地元新潟でもこんな場を作りたい、そんな気持ちになります。

伺った土曜の夜は小伝馬町のこれまた最高に美味しいお店に連れていっていただきまして、翌日はマリールゥの２人やのみの音楽舎の新潟チームとアノニマさんで合流したり。家族三人（２歳のムスメまで）大満足の東京出張となりました。

さてもう１つの目的でもある谷中の靴屋さん、nakamura（内装とグラフィックをF/styleが担当）にも寄って、念願のマイ靴を注文。F/styleでその靴を初めて見て「いつか行こう」と心に決めてからもう3年は経っているでしょうか。ついに夢を果たしました。