「種市」と種の話

残念ながら今週末の夏の種市in吉祥寺には行けそうにありません。

「種市」は固定種※野菜の種がやばいぞ!なくなっちゃうぞ!規制されちゃうかもよ!など諸々の危機が迫る中において、楽しく美味しく種の話をしようよ!というようなイベントでありました(亀貝解釈).
第一回である前回には夫婦で参加し、とても楽しく、有意義な時間を過ごすことができました。

※>固定種とは(野口種苗研究所サイトへ)
「在来種」も近い意味ですが、自然淘汰のみで残った種のことを表すようです。種市では「古来種」という言葉が使われています。

固定種の種がなくなりそう、なんでそれが危機なの?という方はF1や雄性不捻、固定種、在来種、古来種などのキーワードで調べてみてくださいね。今調べて出てきたこのページも、すごく分かりやすいです。
F1種と雄性不稔:Peaceful Cuisine
近い将来に、固定種の種が売買されることが法的に禁止されることもあり得る、と種市のトークでは聞きました。種の問題は世界的なアグリビジネスと密接に結びついています。種を制する(制限する)ものは世界の農業を制す。

まぁでもおそらくは一般の方のほとんどが、これらの話について、興味も持てず知ることもないんだろうなぁ、とは思います。

そんな中、この固定種野菜が大ブレイクするきっかけになるような秘密を、前回の種市の打ち上げで、某農家さんに聞いちゃったんです。多分関係者の方の多くは知ってるし、そうでなくてもうっすら気付いているんじゃないかという気がするんだけど、おおっぴらに書けるような話ではありません。だから私のような業界外の人が、ここだけの話でこそっと書いてみようかと思います。


固定種野菜を食べてる夫婦は、
子宝に恵まれやすくなる?

真偽の程も私には分からず、科学的証拠も何も勿論ありません(もしくは寡聞にして存じません)。あるのは実際そうやって授かったという話だけ。数年まったく授からなかったご夫婦が、食べるようになったら…という話。まったくの偶然かも知れないし、固定種野菜を食べ始めると同時に食生活も変わったせい、なのかも知れません。単に確率がやってきただけかも知れません。ですが、身の回りでそうかもな〜と思うケースがいくつかあるのも事実。

でも元々の成り行きを考えれば、そんなこともあるかもねーと思っちゃいますよ。

私達がお店で買う殆どの野菜は、雄性不稔を利用したF1種と呼ばれるものです。雄性不稔とは何か?簡単に言えば、たまたま遺伝子異常で現れた「雄しべを付けない・花粉を出さない種」のことです。この遺伝子異常は一回現れるとその後は代々引き継ぐことが可能だそうです。

この雄性不稔の種を交配の片親にすることで、思う通りの交配をすることが出来、その後1代目(F1 )だけは望みの味や形の野菜を作ることができる。これが現在世の中で売られているF1種野菜の種です。そういう種を、どんどん大量に作ることができるようになったんですね。

Fi種の野菜から種を採っても2代目の品質が非常に落ちるorバラつきが出てしまうので、農家さんは基本的に毎回種を買わないといけませんが、このF1種のおかげで今の食生活が成り立っていますし、味を良くしたり、形や性質をびしっと統一できるなど、今の農業にはなくてはならない大切な技術です。

ですが一方でこういう言い方もできると思います。
雄性を消された遺伝子異常の野菜から出来る一代目の子供を、私達はずっとずっと食べている」

そこから、普通に雄しべを付ける固定種野菜(ってもこっちが普通)を多く食べるようになった夫婦に、子供が授かりやすくなる…

非科学的とは言われるでしょうが、まぁ何となくありそうな話ではありますよね。何となくですみません。ただこれが何となくでなくなっちゃったら…固定種めっちゃブームになるんじゃないかと思いますよ。

(ところで固定種の種を話をすると、主に男性がアツくなるというか現状に憤る傾向にあるのは、この「雄性を消される」というキーワードにポイントがあるんじゃないかと私は個人的に思っています。私も「こりゃ黙ってられん!」と思いましたしね。)

新潟、固定種探せば結構ありますよ。菜っ葉はその多くが固定種だそうです。他にもF1から種を採り続けて何代もすると固定種に近くなったりもするんですって。そういう試みをしていたり、元々から固定種を大切に育てて種取りをしている農家さんもいらっしゃいます。(新潟市で固定種野菜を扱っているカフェ・marilouのページもご覧ください)

どうです?今までは「種?タネの話がなんなの?」とおもっていらっしゃった方も、急に身近に感じられたんじゃないですか?(夫婦だけか…?)
もちろん前述したようにF1がダメだとか、そういう話ではありませんよ念のため。

大切だと思うのは、選択の自由がなくなってしまうかも知れないこと。種の多様性が故意に失われつつあるということ。それも私達が知らないうちに。F1にも心配な点はあり、それにNoと言うべき時は言えるようなバックアップ体制を、少しでも残さなきゃいけないと思います。

だからみんなで種取りして少しずつ残してってもいいし、もちろん固定種を扱っている農家さんから買うことは一番残すことに繋がると思います。とにかくまずは、知ることからじゃない?それも美味しくて楽しけりゃ、なおいいよね?種市はそんなイベントでした。

種市はwarwamerさん(主宰の高橋さんは新潟市出身です)とORGANIC BASEさん(以前新潟に巡回した『馬場わかな写真展 笑顔の未来』を企画したbase cafeの母体です)が、これから定期的に開催されるそうです。機会があれば是非お出掛けください。吉祥寺以外での開催もあるかも知れませんし、是非新潟でも何らかの形でイベントをできればなぁと思っています。

身の回りの固定種について、ちょっと調べてみませんか?