にいがた空艸舎その2、終了しました。

09空艸舎1011_107.jpg去る10月11日、12日の両日に渡って開催された「にいがた空艸舎 〜その2〜 ハロー・ライフ・ワーク」は、昨年の倍のお客様を迎え、大盛況の内に終了しました。

お越し頂いた皆様、しごと人の皆様、そしてにいがた空艸舎を支えてくれるスタッフの皆様に改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
(以下写真はすべて内藤雅子カメラマン撮影)


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空艸舎のスタッフが今回「ハロー・ライフ・ワーク」でやりたかったことは、基本的には前回「エフスタイルの仕事」の時と変わっていません。そしてこれからも、あまり変わらないのかも知れません。

魅力的な仕事、人の心を惹きつける仕事をしている人とは、結局、身の回りの大切なことをキチンと、地味に、淡々とこなしている人のことなんだと思います。だけどそれを徹することは、時にひどく難しいことだったりします。近道はないのでしょう。

09空艸舎1011_003.jpg身近にいる、そんな素敵な仕事をしている人たちを知った時、「ああ、この土地に暮らして、仕事をしていて良かった」と感じます。地元に対する愛情の気持ちが、自信が湧いてきます。そういう気持ちを共有したかった。これがまず最初の大きなモチベーションでした。

そして私たちの限りあるお金。どうせ同じお金を使うなら、そういう人たちの作るものやサービスに使いたいと思います。自分はあなたを応援します、という気持ちでものを買いたいと思います。逆に自分もそうやって買ってもらえるような仕事をしたいと思います。常に顔が見える関係で仕事をしていれば、裏切ることができません。相手の顔が見える関係でいると、しごとの質も向上していくと思います。

そうやって身のまわりがどんどん繋がっていったら、質の高い仕事がちゃんと周りで評価され、買ってもらえるようになったら、我々の生活はとても「豊か」になっていくのではないでしょうか。と同時に、大切なしごとの技術が残り、継承されていくことにも繋がると思うのです。

空艸舎の大きなテーマである「すでにある、身のまわりのものを大切に考え、注目し、その中から豊かにものごとを組み立てていくこと」を考える時、「しごと」と「消費」という話は避けて通れませんでした。

「ハロー・ライフ・ワーク」は、「ハロー・『ライフワーク』」という意味ではありません。
「ライフ」と「ワーク」を見つめたい、という意図でした。
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何回でも書きますが、取材は本当に楽しかった。このような素敵な人たちを紹介できる、その喜びに溢れていました。そして表現は大変でした。その過程でスタッフには本当に苦労をかけてしまいました。

おかげさまで素晴らしい展示ができましたが、私の当日の「しゃべり」は反省だらけです。今思い返すに「こうすれば良かった」事だらけです。

09空艸舎1012_090.jpgしごとをテーマに決めた時に、絶対外していけない課題は「どうやって食っていくか」つまり収入の問題だと話していました。多くの人が自分のやりたい事と「食べていく」ことの狭間で悩んでいる。それに対して少しでも情報を提供したかった。

だから取材時には全員に聞いていました。このしごとで食べていけるか。食べていくにはどうすれば良いか。

だけどそれは結果として、展示で表現するには相応しいものではなく、しごと人本人と直接話して聞いてもらう方が適切だと思われた。だから「10分トーク」という時間を設けて、その時にお客様から直接聞いてもらえるようにと考えていました。だけどそれがあの中ではできなかった。残念。あと慣れない徹夜しすぎ。今度はもう少し余裕を持って本番に臨もうと思います。←来年の自分へ。

もう一つ。人選のバランス。
「しごと」とは、勿論ものづくりのことだけではありません。私たちの生活を成り立たせる身の周りのすべてが「しごと」の成果物で、いわば私たちは他の人のしごとに囲まれて生きています。

今回のテーマが決まった時は、しごと人のラインナップに、銀行員、公務員の方を入れる予定もありました。ぜひ紹介したい人もいました。だけどどうしても手が足りなかった。結果として現在のラインナップになり、素晴らしい人達を紹介することができてとても良かったと思うのですが、もっと贅沢を言わせてもらえば、できれば会社にお勤めの人も、自営業系の人もおしなべて紹介できるようにしたかったのです。まぁそれはやっぱり今の我々には手に余るスケールだと思い、断念しました。
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しごとは、みんなそれぞれ一人一人が持っています。皆それぞれが自分のしごとを振り返り、イベントが終わった翌日から、少し違った視点で自分のしごとを見れるようになる、そんな風なイベントにしたかったのです。他人の仕事を「ああースゴイねー」と眺めるのではなく、それを自分のこととして振り返れるような。

そんな意図が少しでも伝わっていたら嬉しいのですが。

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にいがた空艸舎の最初の企画会議で出た言葉を思い出しました。

「ぜんぜんお洒落じゃないんだよね」

世の中で知られ、多くの人たちから尊敬を集めるしごと人達。でもその人たちがやってることは、ひたすら地味で、泥臭くて、近道のない積み重ねの連続だったりします。そのことを敬意を込めて「お洒落じゃない」と言っていたんです。この時はアノニマ・スタジオ主宰の丹治さんの話だったと思うのですが(笑)。

今回のにいがた空艸舎が終わり、2日目の夕方、庭で最後のスタッフミーティングをしている時に、北光社の佐藤店長が言いました。

「もしライフとワークを切り離していたら、オレはここにいなかったと思う」

「ライフ」と「ワーク」を見つめたかった。その答えは難しく、人それぞれで正解なんかないけれど、ヒントは遠くの偉い人の言葉やビジネス書だけにあるんじゃなくて、身の回りの素敵な人達の中にも沢山あるんじゃないか、そう思います。
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「にいがた空艸舎 〜その2〜」は大盛況でした。昨年同様、webとフライヤーでしか告知していませんが、前年比倍以上の700人強というお客様を迎えました。このことには本当にビックリさせられました。

09空艸舎1011_084.jpg開館からお昼過ぎまでものすごくお客様が集中したにも関わらず「雰囲気がゆったりとしていた」と言ってもらえました。お庭がもたらす効果と、にいがた空艸舎の素晴らしいスタッフ達のおかげだと思います。毎度毎度、言葉にならない感謝の気持ちでいっぱいです。

オープン直後のお客様のラッシュで、飲食では早々に売り切れが続出しましたが、作る数に限界のあるお店が多く、その点はしょうがない部分もありました。その代わりに現場で増産できるむすびや百さんなどに頑張ってもらったのは、とても助かりました。売り切れ御免ではなく、その後のフォローがきちんとできるような仕掛け作りは、今後も引き続き大きな課題です。

1回目と同じく強く思うのは、スタッフには決して掛け代えがないということでした。皆が皆それぞれの良さを発揮し、一人一人が決して他の人には代え難い存在でした。この人達すべての存在があって、あのにいがた空艸舎という得難い空間を創りだしていることが、本当に、強く強く実感されました。このような経験は、滅多にできるものではないと思います。

3回目の構想は、まだ全然進められていません。が、やっぱり空艸舎は空艸舎なんだろうなぁ、というのは恐らくスタッフの誰もが思っています。我々の誰でもない「くうそうくん」が、2回目にして遂に登場した、そんな気分です。

皆様よろしければ、ぜひ3回目もおつき合いください。
にいがた空艸舎を今後ともよろしくお願いします。

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