コピーワンス問題

地デジの放送にかけられたコピーワンスという仕様をご存知でしょうか。これだけ普及してくるとさすがに浸透しているように思えますが、いざこの話をしてみると知らない人って結構多いです。


簡単に言えば、デジタルダビング(コピー)を1回しか許さないという、コピー防止仕様の事です。一般的な例だと、HDDに録画した番組をDVDに「コピー」することはできません。HDDのデータを消してコピーされる「移動」なら可能ですが、従来仕様のDVD-Rではできません。しかもモードはビデオモードではなくVRモードのみ。よって再生対応機種も限られます。

つまり、「先週のタモリ倶楽部見逃しちゃったよ〜」「ああ、オレ録ってるから今度焼いてあげるよ」「マジ助かるわ〜!」というようなやり取りが一切できなくなる訳です。視聴料聴取を前提とした有料放送や映画なら分かりますが(スカパー2などでは以前から採用されています)、スポンサードされて無料放送しているTV番組が、ですよ。

このようなコピーガード(面倒な言葉ではDRM(デジタルコピー防止))を無料地上波で採用しているお馬鹿な国は、世界広しと言えども日本だけ、だそうです。

参考;ITmedia+D LifeStyle:「コピーワンス」大そもそも論

そもそも何年も前の時点で「誰に利益があるのか」非常に疑問視されていた地上波デジタル化なのですが、DVDライブラリ派としてこのコピーワンス問題に全く納得がいってないのと,B-CASカードの天下り会社独占問題、果ては2006年や2007年の時点で「アナログ放送は終了します!コレを買えば安心ですよ(※1)」と無責任に言い放つ家電ショップ、これら地デジにまつわる全ての事柄に虫酸が走るので、地デジ対応家電は一切買っていませんでした私。新居にもわざわざお金をかけてアナログ放送用アンテナを取り付けてもらった位です。

※1
コピワンがどうなるか見極めもつかない上(後述)、そもそも次世代ディスクの規格が出そろってこれからDVDが無くなるかもという時期に、(2011年に向けて)HDD-DVDレコーダーを「コレを買えば安心です!!」というのは、もう詐欺の部類でしょう。しかも店頭ではコピワンに関する詳しい説明は一切掲示してありません。

こんなお馬鹿なお話が、このまま通る訳がない。そのうち絶対コピワンはなくなって、最低でもiTunesMusicStoreみたいに「5回のみコピー」OKになるはず、地デジ対応機器を買うのはそれからだよ、と思っていました。周りの人達に意見を聞かれるたびに、そうオススメしてきました。そして…。

ITmedia+D LifeStyle:コピーワンス緩和「9回まで」OKに 視聴者利益を優先

このたびついに発表されました。「デジタル放送のコピーワンスが見直され、コピーは9回まで認められることがほぼ固まった」との事。しかし「9回」ってナニ?意味不明。しかも

従来の機器で複数回のコピーを実現する方法としては、機器の一部改造や、ソフトウエアの変更・更新などが考えられるが、ある大手家電メーカーは「新しい規格が定まらないと対応策も決められない」と話す。別のメーカーは「対応できる機種と、そうでない機種が出てくる可能性がある」としており、すべての機器を“救済”することは難しいとの見方を示している。

コレですよ。キター!!ってカンジですね。ええ、販売員に地デジレコーダーを買わされた皆さんは、とりあえずブチギレの上「個人的救済」などを迫るのも宜しいかも知れません。

複製を1回限りとする「コピーワンス」は、放送局や映画会社の強い意向で3年前に導入された。ただ、最初にHDD(ハードディスク駆動装置)レコーダーに録画した映像を移動(ムーブ)する際にDVDの記録に失敗し、HDD側も同時に消去されて映像を失うトラブルが続発。利用者の不満が高まっていた。

リライタブルDVDの性質からしてこんな事容易に想像がつくだろうに、ちゃんと対策とってなかったんでしょうか…お粗末です。