『3月のライオン』に込められたもの

『ダ・ヴィンチ』2013.1月号の羽海野チカさんインタビューより。
(この号には北尾トロさんが新潟日報事業社さんと北酒場(北書店での飲み会)を紹介した記事が載っています。先月の「小林章さんトークイベント〜フォントの不思議」の後、北書店に北尾トロさんが来ていた、あの日です)

「私自身、桐山君みたいに周りの人と全然しゃべれなくて、ずーっと友達がいない人生だったんです。いじめ問題は、私が描くべきことだと思いました」

「いじめで亡くなる子が、こんなに多くていいはずありません。たくさんの資料を調べて、学校の先生をされていた方にもお話をうかがいました。取材は本当に辛かったです。資料を探せば探すほど、話を聞けば聞くほど、子供たちの追い込まれた状況のあまりの苦しさに、胸がぐしゃぐしゃになっていく。それでわかったのは、被害者の子には、助けを求める手段がほとんどないということでした。先生や親御さんには打ち明けづらいし、電話の相談窓口なんかも子供は利用するのを躊躇してしまう。ネットで調べようとしてもうまく探せない。書店で対策本を買おうにも、いじめられていると知られるのが辛くて、レジに持っていけない」

「でも、マンガだったら買いやすいし、読みやすいじゃないですか。だから、“私がみんなの代わりにいっぱい調べて、ここに描いておくから!”って思って」

『ダ・ヴィンチ 2013.1月号』羽海野チカログインタビューより

このインタビューによると、ヒナちゃんにはモデルがいて、それはチカさんの姪っ子だそうです。学内のいじめに対して『ぜったいいいわけない。そんなのぜったいおかしい』と真正面からたんたんと主張する彼女の姿を見て、チカさんは救われたそうです。自分は子供の頃に救われなかったけど、自分の姪が今こんなことを言い放ってくれる。生きていて良かったと。

『3月のライオン』待望の8巻はいよいよ12月14日発売!!