旅館リーフレット

img10_adflash290.jpg『AD FLASH MONTHLY』10月20日発刊のvol.290に弊社作品を掲載していただきました。『割烹の宿 いま井』のリーフレットです。

企画の前にはいつも行う作業の一つなのですが、このリーフレットを企画するにあたっても、まず市場に出ている旅館のパンフレット類をできる限り集めることから始めました。そこで気付いたのが、ほとんどのパンフレットにおいて「季節感のある写真が使われていない」という点。どのパンフも、写真は大抵春から初夏にかけて撮ったと思われる、無難な新緑のイメージのみを使っています。たとえば桜のイメージや秋の紅葉、冬の積雪など季節感のある写真は、ほとんど見られないのです。

理由はこういう事ではないかと思います。1年かけてパンフレットの為の撮影を行うには諸々の状況が許されないという事が一つ目。二つ目に、ある季節の良い写真(たとえば紅葉の写真)が撮れたとしても、その写真だけを掲載してしまうと、他のシーズンの販促に悪影響が出る恐れがあるから、なのだと思います。たしかにお客様の気持ちになってみれば
「これから桜のシーズンに合わせて温泉に泊まりに行こう!」
と意気込んで旅館を探しているのに、紅葉の写真がドーン、だけでは、意気消沈してしまいますよね。

img11_imai.jpgつまり、季節感のある写真を載せようとするなら、オールシーズン・四季全てを掲載しなければならないということなのです。しかもその場その場で違う撮り方をしていると、後でまとめた時にブランドイメージを統一できません。有る程度イメージを通底させ、1年間撮り続けなければなりません。

その難しい課題にラッキーにも応えることのできたのが今回のリーフレットです。クライアントのご理解、カメラマン(平賀隆純氏)の苦労があって、初めて実現できた事です。

勿論市場の様子から分析的に出された解法ではありません。クライアントの持つお庭が本当に魅力的で、四季それぞれに新しい顔を見せてくれる。そのお庭で季節ごとに咲く花や、あの鳥がまた見たい、と話すリピーターのお客様がいらっしゃる、そんな取材の結果を受けてのことでした。ですので四季のお庭の様子に加えて、それぞれの季節に見ることのできる野鳥の写真も入れています。

クライアントの持つ魅力をお客様に伝えるお手伝いが少しでもできたなら、嬉しく思います。

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